アズール/AZULのルールとレビュー
2018年ゲーム大賞受賞作。タイル・アーティストとなってエヴォラ宮殿の壁を装飾するゲーム。まだまだ表面しかやっていないけれどやり尽くせた気がしない。やればやるほど考えることが多くて最高なゲーム。
勝利条件
ゲーム終了時に最も得点を獲得した人が勝ち。同点の場合は、横一列に並べた段数が多いほうが勝ち。それも同じだった場合は、勝利を分かち合う。
終了条件
誰かが横一列タイルを並べたら、そのラウンドでゲーム終了。
セットアップ
以下の枚数の皿(工房展示ボード)を円状に並べ、スタートプレイヤーは袋の中から見ないで4つずつタイルを取り出し並べる。
- 2人:5枚
- 3人:7枚
- 4人:9枚
手順
- スタートプレイヤーから順に以下のどちらかを行う。
- いずれかの皿からタイル1色を全て取り、残りのタイルを中央に全て置く。
- 中央からタイル1色を全て取る。先手プレイヤーマーカーがある場合は、それも取る。
- 自分の任意の左側の列(図案ライン)に取ったタイルを配置する。
※すでに同色のタイルが右側(壁)に配置されている列や、左側の列にすでに別色のタイルが配置されている列には置けない。もし左側の列から溢れる場合、下部の床ライン(マイナス点)のところに並べる。先手プレイヤーマーカーは無条件にマイナス点に並べる。
次のプレイヤーも同様に、1,2を行い、場から全てのタイルが取られるまで続ける。
得点計算
全てのタイルが取られたら、ラウンドが終了し、得点計算をする。左側の列が埋まっていたら、右側の同色、同列の場所に1個タイルを移動させる。残りは箱かどこかに入れてストックとしておく。右に移動させて置いたタイルの上下に繋がっているタイル数+左右に繋がっているタイル数の分、得点。
得点獲得の例は以下の通り。赤、黒、青と置けた場合。
- ①1個しか無いので、1点
- ②上にすでに1つタイルがあるので2点
- ③青を置いた結果、横に3つ、縦に2つなので5点
合計8点が取れるという計算。
その後、セットアップに記載の通り、再度袋から並べていく。袋のタイルが全て引かれきったら、箱に入れておいたストックのタイルを袋に戻してまたランダムに引いていき、順番に繰り返していく。
レビュー
コンポーネント
五色のタイルは重量感があり美しい。色鮮やかなタイルが段々と並んで様もきれい。その上、隙間なく並べれば並べるほどに、高得点に近づいていくシステムも素晴らしい。
ゲームシステム、戦略、コツ
適度に相手の手を読みつつ、自分の損が無いように進めないと勝てない。他の人の邪魔ばかりしていると自分の手が伸び悩むので、どちらを選んでもいいような2択があったら他のプレイヤーが欲しがりそうな選択肢を常に選ぶようにはしたい。
右側が埋まっていない=点が取れていないこととほぼ同義なので、手番で極力、左側の列を埋めきるように心がけたい。そうすると、自然と上から1,2,3段目から埋めて行ったほうが効率的。最後の手番で同色タイル5-6個とか来てしまうこともあるので、下段は極力空けておきたい。勝っているときに終わらせることができるように、どこかの列は毎ラウンド埋めた方が勝率が高い。
ラウンドの終盤になってくると相手が欲しいタイルがある程度見えるので、相手がそれを取る予測をして何が残るかを読むのが大事だし、当たると楽しい。終盤は必ず残りターンをカウントして、ひどいマイナスを喰らわないようにしないといけない。
狙っていない色のタイルが最後の手番に1,2個来てしまったときに、下段に入れると、その次のターンもその色しか使えず苦しいことになる。そういう場合は、1-2個ならばマイナス点に入れて、次回の高得点を狙う戦略もアリだと思う。