ユダヤ人虐殺の歴史を伝える場所が福山に。
前回に続き、瀬戸内旅行で立ち寄ったスポットを紹介。10年ほど前にアウシュヴィッツ(現在はポーランド・オシフィエンチム)に行ったことがあり、その頃を思い出しつつ中を眺めた。
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アクセス
福山駅で借りたレンタサイクルで、福山自動車時計博物館からGoogle Mapの言う通りそのまま北上するルートを行ったところ、非常にアップダウンの激しい辛い道のりだった…w 無料の駐車場もあるので車でくれば問題ないが、レンタサイクルであれば線路沿いの赤線ルートを行く方がゆったりとサイクリングを楽しめるのでこちらから行こう。横尾駅から徒歩だと20分、少ししんどい。
そもそもなぜ福山にホロコースト記念館が?
館長の大塚信氏が旅先でアンネ・フランクの父、オットー・フランクと偶然出会ったことがきっかけで、ホロコーストから平和を考える場を日本に作ったとのこと。自分もまさか福山にそんな場所があるとは知らなかった。
ホロコースト記念館
芦田川と田んぼに囲まれた中にひっそりと建つ記念館。
- 1F 各種文献やスクリーンの備え付けられたホールがある。参考文献は日本語だけでなく英語ポーランドでの本やビデオなども。Andrzej Wajda/アンジェイ・ワイダ監督のKorczak/コルチャック先生のVHSまで!
- 2F アンネ・フランクの部屋を再現したスペースやアウシュヴィッツで実際に使われていたものの展示がある。2Fについては撮影禁止となっている。
2Fの展示で印象的だったもの
ゲットーの壁の再現
いくつかのレンガは実際に各地のゲットーで使われていたものを使っている。ビルケナウで死の壁に向かって祈っていた人々を思い出した。
ビルケナウのジオラマ
広大な敷地がユダヤ人虐殺のために使われていたと。あれだけ見ても、サイズ感が分からなくなりそうだ。10年前に現地を見たのは本当に一部だけだったんだなぁと。
祈念室
殺された子供の小さな靴が一足。背後の壁には”普通の暮らし”の一コマが映されたユダヤ人の写真の数々が飾られている。
展示物
ユダヤ人であることを表す単語が各国語で書かれた六芒星の刺繍。収容されていた人が着ていた囚人服。切り刻まれたユダヤ教の聖典など。
感想
わざわざポーランドのアウシュヴィッツ=ビルケナウ収容所まで行くのは、言葉の壁、物理的な距離の壁があり大変だ。福山にユダヤ人殺害の歴史を伝える場所がありしかも無料で見られるので、少しでも興味が湧いた人はぜひ1度訪れてほしい。決してみんなでワイワイする場所ではないけれど、気持ちを落ち着かせてゆっくりと回って、歴史に思いを馳せたい。
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