【無料で学べる博物館】目黒寄生虫館【人間と寄生虫の歴史】

所狭しと並ぶ標本

話題の無料博物館、目黒寄生虫館に行ってきたぞ!

前々から気になっていた寄生虫の博物館、目黒寄生虫館に行ってきた。平日雨天にもかかわらず来訪者が絶えない人気スポットだった。6人を越えるグループでの来館の際は、あらかじめ連絡を入れないといけないので要注意!

以下、写真も掲載していて、苦手な方は気分が悪くなる可能性があるのでブラウザバック推奨です。

アクセス・料金

場所はこちら。バスで大鳥神社前から行くと近くて良い。

外観はこんな感じ。

無料で入れるけれど、私設の博物館のため寄付を受け付けている。寄付金控除の対象にしたい場合は職員の方を呼んで紙をもらう必要がある。

寄付受付

 

展示内容

常設展示の「寄生虫の多様性」と「人体に関わる寄生虫」が階層ごとに分かれて、展示されている。

目黒寄生虫館館内図

上記に加えて、私が行った2019年7月は日本住血吸虫についての特別展示がされていた。

 

常設展示「寄生虫の多様性」

寄生虫の多様性

寄生虫にも色んな種類があるんだね、と。

オオグソクムシとタイノエ

↑タイノエとオオグソクムシを比べて、「しがみつく」形と「自由に歩く」形の違いなど。

ネコ条虫の生活環

↑ネコ条虫は猫とネズミを行き来する寄生虫。

アオウミガメに寄生するウミエラビル

↑ウミガメの顔のホルマリン漬けに、ウミエラビルが寄生している様子。

↑様々な生き物に寄生する様々な寄生虫の標本の数々。

特別展示「住血吸虫症の制圧を目指して」

過去にwikipediaで風土病に関する非常に読み応えのある記事を読んでいたので、改めて実物のミヤイリガイが見れておおお、となった。まだフィリピンやアフリカでは根絶に至っておらず、戦いが続いているんだなと。

ミヤイリガイ

↑実物のミヤイリガイ。こんな小さい貝がたくさんの人の命を奪う遠因となっていたとは…。

日本住血吸虫の生活環

↑巻き貝の中で育ったあとは、貝の外に出てきて、経皮感染するというのが非常に恐ろしい。

 

常設展示「人体に関わる寄生虫」

人間に関わる寄生虫

↑人の体にこんなに色々取り付くものか、、、と。結構どれも大きいから驚く。

 

↑獣と人間の間で行き来する寄生虫。北海道に行っても絶対キツネに触っちゃだめなんだよな…エキノコックスに感染してしまう。

 

巨大なサナダムシ

↑日本海裂頭条虫、通称サナダムシ。こんなに長いものが腹の中にいたら具合が悪くなりそうなものだけど、サナダムシは健康被害があんまり出ないらしい。

 

山口左仲博士について

寄生虫学者、山口左仲博士についての展示もあった。恥ずかしながらこの方のことは全く知らなかったが、寄生虫に関する論文を多数残した著名な方だったようだ。

精密なスケッチ

手書きとは思えない非常に精密なスケッチ。

顕微鏡と鏡

このような道具を使って、手書きで描いていたという。スキャナも何もない時代に、ひたすら人海戦術で描いていたというから驚き。

ゆっくり見ると小一時間程度はかかるくらいに、見ごたえのある寄生虫に関する色々があった。この手のモノが苦手でない方はぜひ訪れてみてほしい。なお、私はこの展示を見て以降、生活習慣が変わったことが一つだけあった。寄生虫の恐ろしさを知って、こまめに石鹸でしっかり手洗いをするようになった。

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