【バイク】シャフト、ベルト、チェーン(シール・ノンシール)の違い【駆動方式】

大同工業 チェーン 520DZ2 ノンシール シリーズ ゴールド クリップ DID 520DZ2-106L RJ

シャフト、ベルト、チェーン(シール・ノンシール)の違いについて

皆さんはバイクの駆動方式、何種類に乗ったことがありますか?チェーン以外にも駆動方式があり、それぞれ乗り心地が異なります。このページではそれぞれの駆動方式の違いとメリット・デメリットを紹介します。

 

●バイクにおける駆動方式の違い

大きく分けて3つの方式あります。まずはそれらの紹介からしていきましょう。

●チェーン方式

チェーン交換

最も一般的な駆動方式がこのチェーン方式です。自転車と同じチェーン方式です。過去に乗ったXV250、GN125-2F、X4、XL200R、F650GS、CRF250Lにおいて、それぞれ太さや規格は違うもののチェーン方式でした。チェーンの中でも大きく2つの種類があり、シールチェーンとノンシールチェーンの2種類があります。

実際の回りの違いは動画でご覧ください。(シールチェーンは大分走ったあとで、シールチェーンは新品なのでApple to Appleの比較ではないので予めご了承のほど!)

 

●シールチェーン

X4、F650GSなどはシールチェーンでした。シールチェーンは、チェーンの中にグリスが封入されていて、ノンシールチェーンに比べて長寿命です。一般的には20,000kmと言われていますが、CRF250Lはチェーンメンテをサボったので、10,000kmを越える前にガタガタになってしまったので、チェーンを交換しました。機構が多い分、重量が上がり、パワーロスが大きく、価格も高いです。ノンシールに比べればメンテナンスが楽なので、基本的にバイクにはこちらをつけておいたほうが良いです。

メリット:長寿命でチェーンが伸びにくい。強度もある。ノンシールチェーンほどメンテに気を使わなくて良い。
デメリット:高価、重量があり、パワーロスがある。

●ノンシールチェーン

↑はCRF250Lのチェーンをノンシールチェーンに変えたもの。GN125-2Fは純正チェーンがノンシールチェーンでした。ノンシールチェーンはグリスが封入されていないので、コマメに給油をして上げる必要があります。私が乗っているCRF250Lについては、オフロード走行のたびに洗車→給油を都度行っています。なぜそんな面倒なノンシールチェーンを使っているかというと、「パワーロスが少ない」ことがその理由です。先の動画でも、チェーンの違いで抵抗が変わることがよく分かるかと思います。

メリット:安価。パワーロスが少ない。
デメリット:寿命が短い。メンテをサボるとすぐ劣化してしまう。

●シールチェーンとノンシールチェーンとどっちがお勧め?

それではシールチェーンとノンシールチェーンは一体どっちがお勧めでしょうか?

シールチェーンがオススメ:排気量が大きいバイク。乗るたびにチェーンメンテをするのは億劫な人。長く同じバイクに乗るつもりの人。どちらにすればいいか判断つかない場合や迷った場合笑
ノンシールチェーンがオススメ:オフロードバイクや軽量のバイク。チェーンメンテを毎回するのが苦ではない人。数千キロで乗り換えるつもりの人。とりあえず安くチェーンを交換したい場合。

迷ったら「純正と同じタイプのチェーン」にしておくのが安心です。私はCRF250Lのパワーロスを無くしたかったことから純正がシールチェーンですが、換えのチェーンはノンシールチェーンを選びました。バイクの押し引きも大分軽くなり、若干のパワーアップを感じられて満足しています。その分コマメなメンテが必要になったので都度都度ケアをしています。

●シャフト方式

過去に乗っていたXJ750Aがシャフト方式のバイクでした。シャフトオイルを一度交換してしまえば、日々乗っている間はノーメンテで乗れる本当に楽な駆動方式です。シャフトがあることにより、「ジャイロ効果が発生して傾く方向へのモーメントを感じる」と知り合いの元レーサーが言っていましたが、私はそこまで攻めた走りをしなかったのでわかりませんw チェーンのノイズが無いのでエンジン音のみで静かだという意見もありますが、古いバイクだったのでそもそもマフラーが煩かったためそちらも実感はできませんでした。

他の駆動方式に比べると、機構自体が高価なことから普通のバイクはまずシャフト方式のものは少ないです。XJ750Aは3-40年前のバイクだったので、ある程度ラグジュアリーな作りが出来たからこその仕様かもしれないですね。

メリット:日頃ノーメンテで乗れる。チェーンやベルトが切れるという懸念が無い。
デメリット:機構自体が高価であり中々採用されたバイクが無い。物理的に重たいので重量が増す。

 

●ベルト方式

スクーターでおなじみのベルト方式です。クランクケースの中にあるので、スクーター乗りが普段目にすることは少ないはずです。一方で、大型バイクの代名詞ハーレーもこのベルト方式を利用していて、ハーレーのむき出しのドライブベルトを見たことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。ベルトがクランクケースの中にあるスクーターは異物混入のリスクは少ないですが、ベルトむき出しのハーレーは砂や石を噛んでしまい、断裂といったことが起きうるそう。

メリット:メンテが必要なもののチェーンと比べれば非常に少なく、楽
デメリット:(むき出しの場合特に)急な断裂が発生する可能性がある

 

●さいごに

チェーン以外のバイクにまだ乗ったことが無い方も、チャンスがあればぜひチェーン以外の駆動方式のバイクを試して見てください!

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